インフルエンザはまだまだ猛威をふるっているようです。
正しい情報を知り、ご家族やお友達に教えてあげてください!!
今更な感じですが、知っておいて損のない情報ですので、しっかり頭に入れておきましょう。
薬剤師さんが講演した内容です。
「インフルエンザ」
【その1】
①菌とウィルスの違い
菌とウィルスを同じように捉えている人がほとんどだと患いますが、全然違います。
まず、このことをしっかり知ってください。
菌は細胞を持った生物ですが、ウィルスには細胞が無いので、生物ではありません。
ウィルスは粒子です。
ですから、菌は自分で増殖しますが、ウィルスは、人や動物の細胞に取り込まれて、初めて増殖します。
自分自身では増殖できません。
ですから、菌を除去することを「殺菌」と言いますが、ウィルスは生物ではないので殺せないので、活性を無
くすという意味で、「不活性化」とか「ウィルス除去」という言い方になります。
次に大きな違いはその大きさです。
菌は1マイクロm(1000分のlミリ)ですが、ウィルスは1マイクロm(10000分の1ミリ)
つまり、ウィルスは菌の10分の1の大きさなので、非常に体内に入りやすく、予防も難しいのです。
まず、この菌とウィルスの違いをご理解ください。
②予防法
うがいと手洗いとよく言われますが、同等ではありません。
どちらも実行して欲しいですが、うがいの方が非常に大事です。
なぜかと言えば、結局、鼻とロから、ウィルスが侵入するからです、
手洗いだけしても、うがいをしなければ、侵入は防げません。
うがいは、水やお茶で良いと言うドクターもいらっしやいますが、
インフルエンザが流行りだしたら、うがい薬でうがいしてください,
しかも、味は良くないですが、イソジン等のヨード系のうがい薬でないと、ウィルス除去は出来ません。
ヨード系のうがい薬を使ってください。イソジンでなくても、同じヨード系の安いうがい薬で、中味は同じな
ので、それで十分です,(ポピドンヨード7%)
味の良いうがい薬の成分は、セチルピリジウム(ヴィックスドロップ等にも使われています)ですが、殺菌作
用はあっても、ウィルス除去作用はありません。
ドラッグストアの現場でも、味はまずいからとか、洗面所が汚れるから嫌とか言われますが(笑)、この違い
を説明するようにしています。
③マスクの着用
マスクも大きく誤解されていますが、
マスクは自分の持ってる菌やウィルスを、他人に撒き散らさないためにするもので、外からの侵入を防ぐものではありません。
外からの侵入を防ぐためには、N95マスクと言うレベル以上の、特殊フィルターのマスクでしか防げません。
しかし、非常に息苦しいので、長時間の使用は難しいし、非常に高価です。
他人に迷惑をかけないために、最低限のマナーとして、マスクはするべきです。
また、後でお話しする、粘膜保護のためにも、マスクは有効です。
マスクは、「昼も夜も寝るときもしてください」とお話しています。
特に寝ているときは、呼吸も深いので、乾燥した空気を大量に取り込み、粘膜を乾燥させてしまいます。
マスク1枚で、適度な湿り気を保てるので、粘膜の乾燥を防げます。
オススメは、首に乾いたタオルを巻いて、マスクして寝ることです。
朝起きたときの、のどの状態が全然違います。
朝起きた時に、のどが痛い人は、粘膜が乾燥していますので、要注意です。
④加湿
インフルエンザウィルスは湿度60%以上で、活性がなくなりますので、部屋の加湿は重要です。
加湿器が無い場合は、濡れた洗濯物やバスタオル等をほすだけでも違います。
逆に言えば、今は、非常に空気が乾燥しているので、ウィルスが元気に飛び回っているわけです。
⑤粘膜の保護
菌やウィルスが、鼻やのどから侵入しても、まず最初に防御してくれるのが、粘膜です。
粘膜は、濡れていないと効果がありません。乾燥していたらダメなんです。
ちょうど、カーペットクリーナーのコロコロみたいなイメージです。
濡れていれば、汚れを粘着しますが、乾燥すると汚れを取れませんよね。
乾燥した粘膜は、そんな感じです。今は、非常に空気が乾燥していますので、粘膜はとても乾燥しやすい状況
です。粘膜を乾燥させないために、先ほどのマスクは非常に有効です。
うがい薬でのうがいも、粘膜保護に効果あります。
ビタミンB2、B6も、粘膜保護に、非常に重要です。
粘膜保護、修復のために、ビタミンB2B6の摂取と、抵抗力UPのために、ビタミンCの摂取をおすすめし
ます。B2、B6は、日常生活で、睡眠不足、刺激物(甘いもの・辛いもの・油っこいもの)の食べすぎ、飲酒、
風邪等でも、大量に消費されますので、これらの注意もしてください。
B2B6もCも、水に溶けるビタミンですので、汗や尿で、外に排出されやすいです。
ですから、1度にたくさんとるのではなく、1日3回以上に分けて、摂取することをおすすめします。
【その2】
予防の続きです。
①体温を上げる
体温が1度下がると、免疫力は30%低下します。
では、逆に体温が1度上がると? なんと免疫力は500%UPするそうです。
なぜかと言えば、免疫と一口に言っても、多<の臓器や器官が関与しています。
人間の理想の体温は、36.5〜37度なので、この体温になれば、すべての臓器・器官が、活発に活動して
くれるので、免疫力も爆発的に上がるそうです。
ガンになる方は、ほとんど低体温です。体温が35度、またはそれ以下の方は要注意です。
では、体温を上げるには? 体の中で、一番の熱を作り出す器官は、筋肉です。
特にももの筋肉が有効と言われています。
最近は、人間ドックでも、ももの筋肉を増やすのに、踏み台昇降が良いと指導されます。
1日10分の、踏み台昇降で、十分と言われます。
ホームセンター等で、踏み台昇降用の台が安<売られていますので、ご活用ください。
ひざに負担にならない程度のスクワットも効果大です!!
寒い中、ウォーキングするより、現実的ですよね。
(※松江補足 :EMS/シックスパッドがオススメです)
あと、豆類を摂取すると、体温が上がりやすいです。
大豆原料のプロテインの摂取も効率的で、オススメです。
まずは、毎日、体温のチェックをしてみてください。
②乳酸菌の摂取
今、「Rー1乳酸菌」が話題ですが、確かに、乳酸菌の摂取も、免疫力を高めます。
Rー1乳酸菌に関して言えば、乳酸菌が作り出す「多糖体」が、細胞を包んでいる細胞膜の外側に集まり、菌
やウィルスが、細胞に侵入するのを防御してくれるので、結果的に、免疫力が高まると言うことです。
Rー1乳酸菌に限らず、多糖体を多<含む食品、バナナ、ジャム、めかぶ、オクラ、納豆、長いも等も、同様
の免疫力UPが期待できます。
腸内環境から説明しますと、腸の温度は36.5度です。真夏の炎天下ぐらいの温度ですよね。
そこに、1日でも便が残っていると、真夏の炎天下に生ゴミを置いておくようなものです。
確実に腐りますよね。
腐るとどうなるかと言いますと、「メタン」や「インドール」、「アンモニア」、少し前に自殺するのに話題にな
った、「硫化水素」等が発生するんです。
自分のおなかの中で、自殺に使われる毒素が作られるんです。
怖いですよね。さらに怖いのは、その発生した毒素を、腸がまた吸収して、全身にまわしてしまうのです。
そうなると、全身の細胞が弱<なり、免疫力は格段に低下しますし、皮フも敏感になって、外からの刺激に過
敏に反応するようになります。
ウィルスに弱くなるに限らず、アレルギーや花粉症にもなりやすくなるわけです。
実際に、自営のリフレクサロンに来る方で、背中全体が、パンパンに固まっている方に、
「お通じはいかがですか?」とたずねると、100%便秘なんです。
自分の腸で作り出された毒素で、体全体が固まってしまっているんです。
もちろん、誰でも毎日毒素(老廃物)は作られ、毎日、汗と尿と便で排出されています。
しかし、こういう方は、あまりにも作られる毒素の量が多すぎて、排出がまった<間に合わず、地層のように
溜まっていきます。便の理想は、三度三度なんです。食べたら出るという感じです。
残念ながら、女性の多くは、2〜3日に1度の排便の方がほとんどです。
ですから、女性のガンの第1位は、大腸ガンなんです。
とにかく、毎日、1日1回は、最低出すことです。
便秘薬は、習慣性があり、効かなくなり、どんどん量を増やさないと効かなくなります。
オススメは、ファイバー(食物繊維)と、乳酸菌の摂取です。
乳酸菌だけだと、すぐには効果が出にくいですが、ファイバーを一緒にとることで、便を出しながら、腸内環
境が、善玉菌優位になっていきます。
ファイバーは水を吸って膨らみ、腸に溜まったカスを掃除しながら、便として排出されます。
ですから、必ずコップ1杯のお水で飲むことがポイントです。(注:この場合、サプリメントを指す)
また、ファイバーは、自分が生まれたときから持っている、自身固有の善玉菌を増やすエサにもなってくれま
すので、さらに腸内環境が改善します。
③冷たいものを控える。
内臓を冷やさず、体温を上げるためにも、腸の温度を下げないためにも、冷たい食べ物一飲み物の摂取は控え
てください。
今は、常温でも十分冷たいので、なるべく体温以下のものは、摂取しないようにしましょう。
どうしても摂取した時は、そのままにせず、最後に必ず温かい飲み物等を飲んで、内臓を温めるようにしてく
ださい。
【その3】
インフルエンザにかかってしまったら? または、インフルエンザかも?と思ったら?
3 7.5度以上の発熱や、節々の痛み、倦怠感(体が重い感じ)、咳が止まらない、のどが痛いなどの症状が
一つでもあり、『何かいつもの風邪と違う』と感じたら、インフルエンザを疑ってください。
ポイントは、症状が出て48時間以内に確定することです。
抗インフルエンザウィルス薬の、タミフル(内服薬)やリレンザ・イナビル(吸入薬)は、インフルエンザを
治す薬ではありません。
ノイラミニダーゼという酵素を阻害することで、インフルエンザウィルスを、感染した細胞内に閉じ込めて、
これ以上、他の細胞に感染が広がるのを防ぐ薬です。
48時間以内なら、まだ全身の細胞に広がる途中なので、症状を抑えられる可能性がありますが、48時間以
上経ってしまうと、全身の細胞に感染が広まっているので、効果がありません。
ですから、少しでもおかしいと感じたら、すぐに病院に行き、ドクターが『風邪かもしれないから様子を見ま
しょう』と言われても、『検査だけはしてください』とお願いして、検査をしてもらってください。
検査は簡単で、専用の綿棒で、鼻かのどの粘膜をとり、15分待てば、A型か、B型か、陰性(感染してない)
かがわかります。
感染が確定したら、「抗インフルエンザウィルス薬を飲みますか?」と聞かれますので、迷わず使いましょう。
48時間以内なら、感染していない細胞への感染は防げるので、しだいに、症状は軽減されます。
感染者も家族も、全員、24時間マスクを着用しましょう。
使い捨てマスクに、『マスク防菌24』というスプレーをすれば、インフルエンザウィルスの侵入を防ぎます
し、患者の方は、まわりにウィルスを撒き散らさなくて済みます。ぜひ使いましょう!!
特に感染者のマスクは、交換するたびに、ビニール袋等に入れ、口を結び、ウィルスの拡散を防ぎましょ
う。感染者も家族も、ヨード系のうがい薬で、うがいしましょう。(1日3回はやりましょう)
加湿器等で、室内の湿度を60%以上に保ちましょう。定期的な換気も行いましょう。
インフルエンザウィルス除去機能のある、空気清浄機をお持ちの方は、風量を上げましょう。
無い方は、ウィルス除去作用のある製品を、寝室や居間に使いましょう。
家族の方は、ウィルスを外に拡散させないために、ウィルス除去作用のあるスプレーを、服にスプレーしまし
ょう。家族も感染者も、ビタミン・ミネラル等の栄養素をバランス良<摂取し、十分な睡眠をとり、体力・抵
抗力を上げるように心がけましょう。
体力増強に、植物性プロテインもオススメです!!
治るのにかかる日数ですが、感染したら、基本外出禁止です。
学校保健法では、解熱した日から2日経ってから、病院では、抗インフルエンザウィルス薬を5日間飲みきっ
てから、外出OKですが、再度病院に行き、ドクターの指示に従うのが一番です。
とにか<家族が感染した場合は、家庭内にウィルスを閉じ込める責任があると思って、行動してください!
【その4】
人が一生涯で、体内に取り込むものの、56%が『室内の空気』なんです!
ですから、室内の空気に、菌やウィルスが多いと、体内に取り込む可能性が、非常に高いです!
インフルエンザの流行期には、ウィルス除去まで出来る、『空気清浄機』がオススメです!
ポイントは、『HEPAフィルター』なのですが、実は、通常の『HEPAフィルター』と、『医療用のHEPA
フィルター』があります!
通常の『HEPAフィルター』は、0.3μmなので、除菌は出来ますが、ウィルス除去は出来ません!
『医療用のHEPAフィルター』は、0.009μmなので、ウィルス除去まで出来ます!
インフルエンザウィルスは、0.098μmなので、『医療用のHEPAフィルター』でしたら、A.B.C型、全て
のインフルエンザウィルスを99.99%、除去出来ます!
実は、通常の『HEPAフィルター』の0.3μmとは、市販の使い捨てマスクレベルなんです!
このレベルの空気清浄機に、4〜5万出すのは、ちょっともったいないですよね?
そう考えると、『医療用のHEPAフィルター』使用の、空気清浄機に、10数万出すのは、決して高くない
と思います!(笑)
空気清浄機を選ぶ際には、通常の『HEPAフィルター』なのか、『医療用のHEPAフィルター』なのかを
良く確かめる事を、オススメ致します!
以上、インフルエンザ情報でした!