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インフォメーション 東洋医学で未病を治す/健康・養生のコツ/: 2016年8月アーカイブ

第7の栄養素「ファイトケミカル」を摂りましょう!

 
「ファイトケミカル」(または「フィトケミカル」)をご存じですか?
 
・カテキン
・イソフラボン
・リコピン
・βカロチン
・アントシアニン
・ケルセチン
・レスベラトロール
・ルテイン
などを総称したものです。
1990年代から急速に注目されている物質です。
 
植物は、私達が思っている以上に、過酷な環境下(日光や天敵など)におかれています。
動物や昆虫などとは違い、自分で動くことができないので、自分で身を守るしかありません。
 
身を守る「盾」がファイトケミカルなのです。
 
「色」「香り」「えぐみ」
などは植物が過酷な環境で生き抜くための力と言えます。
 
例えば、、、
【活性酸素】
吸った酸素の1%が活性酸素に変わります。
活性酸素はそもそも悪いものではなく、ウィルスなど外から入ってくる敵をやっつけるものです。
でも、発生し過ぎてはダメなのです。
多く発生した活性酸素は、外敵だけではなく、正常な細胞をやっつけてしまいます。
 
ストレス、喫煙、飲酒、紫外線などで発生します。
 
また活性酸素は、冷え、かゆみ、便秘などの日々の悩みや老化につながってしまいます。
 
 
ところが、ファイトケミカルはこの活性酸素の吸収が非常に優れています。
炭水化物・タンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラル・食物繊維に次ぐ
「第7の栄養素」とも呼ばれています。
 
 
「じゃあ、その辺のストアで売っている安いサプリでも良いよね」
という考えは危険です。
その辺のストアで売っている安いサプリは、化学的に合成されたものです。
このファイトケミカルは合成の安全性は確認できていません。
βカロチンのみ安全性が確認がとれています。
しかも有機栽培による作物で作られたファイトケミカルが良いとされています。
 
 
"British Journal of Nutrition" に掲載された論文です。
 
過去300種類の論文を検証して「有機作物はすぐれてるかどうか?」を実証したのですが、
有機作物とそうでない作物のファイトケミカルの含有量を比較すると
 
アントシアニン(ブドウ、アセロラなど)は1.5倍
ケルセチン(りんご、ほうれん草など)は1.5倍
ヘスペリジン(レモン、オレンジ)1.7倍
などなど
 
いずれも有機栽培の方がファイトケミカルの量が多い、という結果でした。
 

【豆知識その1】
アセロラは青いうちに収穫した方が良いそうです。
そのほうが栄養価が高い(青い時の方がビタミンC1.8倍)そうです。

【豆知識その2】
オレンジは熱中症対策になります。
今年のような猛暑には必須です。

【豆知識その3】
「カテキン」は日本語です。「菌」に「勝て」でカテキンと名付けられました。
抗菌・殺菌効果が強いので、積極的に緑茶を飲みましょう。


というわけで、、
栽培方法が明確で、きちんとファイトケミカルが入っているものを選びましょう。
 
具体的にどうすればよいのかを知りたい方は、来院時に質問してください。

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