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インフォメーション 健康・医療情報の最近のブログ記事

腰痛にご注意!! 最近の流行りの背負い方

皆さんもお持ちだと思いますが、ハードディスクレコーダーってありますよね。
我が家のハードディスクレコーダーの中身を整理していたら、
何のキーワードを拾ったのか、自動録画で歌番組が録画されていました。

10代〜20代前半を対象とした NHK の深夜の歌番組でした。
見ないで消してもよかったのですが、せっかくなので事務作業しながら見ていると
何やら気になるシーンが出てきました。

それがこれ。


ダサダサな背負い方.png



ダサダサな背負い方2.png


このようにして背負うのはダサダサだそうで、


たるんな背負い方.png


たるんな背負い方2.png

長めにして「たるんcatface」と背負うのが最近のファッション的な背負い方だそうです。

彼女(西内まりや)の大分県の言葉では「からう」と言うそうです。(ま、どうでもいいのです)

写真を見てお分かりのように、背中〜腰(腰椎部)が後ろに反っていますよね?


私が以前ひどい腰痛を発症した時は、
リュックを背負っている時に嫌な感じ(=痛み)が前触れとしてあったのです。
「たるんcatface」ではないですよ。

「まー自分に限って腰痛にならないでしょ」と甘く見ていたのが間違いでした。
ある日、何もきっかけがなくギックリ腰に。

前述したように、2箇所の椎間板ヘルニアでした。



というわけで、若者(10代 20代)達に警告しておきます。
見た目はファッショナブルかもしれないけど、このような背負い方を続けていると
確実に腰を痛めますよ。

見た目を重視したいのなら、リュックの中身は軽くしておきましょう。
重いテキストなどをドサドサ入れるのは危険です。




それにしても、この西内まりやという娘は歌上手いですね。
モデル兼歌手だそうです。 チェックしておこうっと。



それって好転反応?

昨年の12月の記事ですが、朝日新聞にこのような記事が掲載されていました。
治療院でよく使われる「好転反応」という言葉について書かれています。
 
---------------------------------
http://www.asahi.com/articles/ASGDB533NGDBUTFL003.html

2014年12月11日
 
「好転反応」にご用心 消費者庁「健康被害は相談を」
 
健康食品などで発疹や下痢といった健康被害があらわれた時に「それは好転反応」「毒素が出ている」などと事業者らから言われ、利用継続を勧められる事例が相次いでいると消費者庁が発表した。

「セールストークの場合がある。説明をうのみにせず、利用を中止して医師に相談してほしい」と注意喚起している。
 
「好転反応」という言葉は「回復に向かう過程の一時的現象」という意味で使われているが、日本医学会監修の医学用語辞典には掲載されていないという。

健康食品や化粧品、健康器具、美容エステなどで健康被害が出た際、継続利用を促されたという相談や情報は2009年4月以降339件寄せられている。このうち100件は利用を続けた結果、症状が継続・悪化していた。その100件を商品やサービスで分類すると、化粧品が33件、健康食品32件、健康器具23件と続いた。1カ月以上症状が続いたという相談も16件あった。

 たとえば「ダイエット健康食品を飲み、嘔吐(おうと)やめまいがあった。相談すると好転反応だと言われた。飲み続けると、むくみ始めて寝込んだ」という50代女性からの訴えがあった。「今はデトックス効果で悪いものが出ていると言われた」「体から悪いものが出ているので、そのまま飲み続けるようにと指示された」という情報もある。
 同庁は「好転反応」「乗り越えればよくなる」「毒が出ている証拠」といった言葉は、利用を続けさせるための典型的な言い回しだと説明している。
 
---------------------------------
 
私は「好転反応」という用語を一度も使ったことはありません。
治療における「好転反応」はドーゼオーバー(=過剰刺激)を意味してると思います。
適正な刺激量ではなかったのですね。

百歩譲ったとして、治療において「好転反応」なるものが出たとしても1〜2日です。
 
「あ〜それは好転反応ですねぇ。体から悪いものを外に出そうとする過程です。必ず良くなりますから通って下さいね〜」
こんなセリフよく聞かれますね。言われたことないですか?
同業者を批判するのもなんですが、、、通わせるための常套句に他なりません。

エステ業界はもっとあからさまことを言っているようですが。。。
(だから、エステは嫌いなんだ。ローン組ませて高い金をむしりとって。)
 
サプリメントや健康食品を使用して、症状が悪化するようなことが数ヶ月続くようでしたら
止める勇気をお持ちになった方がいいと思いますよ。
 

3/10 の花粉情報

東京都福祉保健局の Twitter より引用しました。

花粉情報.png

「【花粉予報】3月10日(火)の区部、多摩ともに終日「極めて多い」との予報です。
花粉症でない人でも、花粉を吸い続けていると発症する可能性があります。
マスク着用等十分に予防してください。」

とあります。


本日はこのように、花粉の飛散量が大変多いようです。

今日のように、この時期の雨上がりの次の日の晴れた日というのは
花粉の量がどうしても多くなるようですね。


花粉症の方も、そうでない方も、十分ご注意下さい。


余談ですが、マイクロバブルシャワーを用いれば、
体表面や髪の毛に付着したスギ花粉を吸着して洗い流すことができます。

もちろん、お風呂に溜めてその残り湯で洗濯に使えば、
衣服に付着したスギ花粉を吸着して洗い流すことができます。


スギ花粉症は国民病ですし、一種の公害ですね。

知っておきたい! 「高齢者の飲酒問題の特徴」と「介入方法」。「アルコール依存」に関して

「アルコール依存」は精神疾患にあたります。

働き盛りにおいては、家族・家庭や仕事よりも飲酒が優先事項になるため、
家庭の崩壊や、社会的信用の失墜につながる、由々しき状態です。

今回、四日市市保健所が発行した冊子を手にしましたのでご紹介します。
働き盛りではなく、高齢者の事例ですが、何かの参考になるかと思います。


アルコール障害は他の薬物と比較すると、本人だけではなく周囲に多大なる影響を与えるという最後のイラスト図は衝撃的ですよね。

ご家族の中に、アルコール依存の方がいらっしゃる場合、
外部に漏れないように抱え込んでしまうケースが多いです。

専門の機関がありますので、相談に行くことを勧めます。


アルコール依存1.jpg


アルコール依存2.jpg


◆もくじ
 
A 高齢者の飲酒問題の特徴
 
1.こんな高齢者には、飲酒問題がひそんでいる可能性がある
 
2.高齢者は、飲酒問題を起こしやすい生活面での特徴がある
 
3.高齢者の飲酒は、「自立した生活」を一層困難にする
 
4.高齢者はアルコール依存症の診断基準を満たしにくい
(1)アルコール依存症の診断基準
(2)診断基準を満たしにくい理由
(3)高齢者のアルコール依存症は3つの「発症タイプ」がある
 
5.アルコール依存症に該当しなくても、高齢者は「危険な飲酒」になりやすい
(1)「危険の少ない飲酒」を守ろう
(2)「危険な飲酒」をやめよう
 
6.飲酒する高齢者は、がん検診が必要である
 
7.高齢者は、多量飲酒で骨折しやすく、熱中症になりやすい
 
8.長年の多量飲酒は「脳の変化」を生じる
(1)長年の多量飲酒は、脳の萎縮をもたらす 
(2)症状がないのに、MRI画像で脳梗塞の所見がある場合が多い(無症候性脳梗塞)
 
9.アルコールが関与する「認知症」には特徴がある
 
10.飲酒は「高齢者の心理」に影響する
(1)うつ気分や不安の誘発・増強
(2)気分の過剰な揺れ
(3)睡眠
 
11.高齢者の「うつ」と「自殺」と「飲酒」には、密接な関係がある
 
B 介入方法
 
12.本人が、節酒・断酒後の生活に「希望」をみつけるのが鍵
(1)高齢者が節酒・断酒しやすい要因
(2)高齢者が節酒・断酒しにくい要因
 
13.高齢者を治療・節酒・断酒へと動機づける
(1)簡易介入(SBIRT: Screening,Brief lntervention, Referral to Treatment)の目標・方法・効果
(2)スクリーニングをする時の心がまえ
(3)一般的な動機付け面接法の原則
(4)飲酒問題を持つ本人に介入する場合の原則
(5)スタッフや家族から、本人への伝え方の注意点
(6)単身高齢者への介入方法
(7)同居家族がいる高齢者への介入方法
 
14.高齢者用フローチャート
 
15.チェックテスト(CAGE,AUDIT-C)・飲酒の順位表
 
16.参考文献


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1.こんな高齢者には、飲酒問題がひそんでいる可能性がある
 
外見・ケア上の気付き
 
・酒の臭いが朝(昼)からする
・年齢以上に老けて見える
・転倒・転落が多い
・認知症の傾向がある
・失禁、下痢、軟便がある
・手足のしびれ、感覚の低下がある
・幻視や幻聴があるようだ
・家族関係がよくない
・顔がむくんでいる
・抑うつ、イライラ、焦燥感がある
・身なりがだらしなく、部屋が乱雑である
・こむら返りが起こりやすい
・手のふるえや手の湿潤感がある
・不眠症があるようだ
 
 
今までの病気などからの気付き
・骨折・外傷の既往がある
・うつ状態、自殺未遂の既往がある
・熱中症になったことがある
・高血圧・糖尿病・膵炎・痛風がある
・身内に多量飲酒者がいる
・高齢発症の痙攣(けいれん)発作がある
・がんの既往がある(口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・結腸・直腸・乳房)
 
 
2.高齢者は、飲酒問題をおこしやすい生活面での特徴がある
 
●社会的役割、仕事、目標などがない「むなしさ」から酔いを求めやすい。
●毎日が日曜日でお金の余裕があると、飲酒にハマリやすい。
●病気の薬が増え、飲酒が併用されることで、酩酊がひどくなりやすい。
●子どもの巣立ち、配偶者や知人の死は「孤独」を生じ、酔いを求めやすい。
●喪失に伴う抑うつや人生後期の様々な困難のため、飲酒問題が生じやすい。
 
 
3.高齢者の飲酒は、「自立した生活」を一層困難にする
 
加齢による脳機能低下 + 飲酒による脳機能低下
(両者とも記憶・運動・平衡・知覚・情動制御・思考・判断・遂行などの機能が低下する)
 
⇒様々な脳機能低下の進行
⇒脳の萎縮進行


アルコール依存4.jpg

4.高齢者はアルコール依存症の診断基準を満たしにくい
 
(1)アルコール依存症の診断基準(WHOによるICD-10)
 
過去1年間に次の事がありましたか?
 
①飲酒したいという強い欲望、または強迫感がある………………□はい □いいえ
 ・仕事が終われば、待ちきれないように飲む。
 ・隠れてでも飲みたくなる。
 ・医師から、節酒、断酒を指示されて守ろうと頑張るが、守れない。
 ・ちょっとした刺激で飲酒欲求が非常に強くなる。
 ・飲んではダメとわかっていて、飲酒運転を繰り返してしまう。
 
②飲酒開始、飲酒終了、飲酒量のどれかのコントロールが困難である……□はい □いいえ
 ・開始時間:朝(昼)から飲んでしまう。仕事中でも飲み始めてしまう。
 ・終了時間:次の日に支障が出るほど、遅くまで飲んでしまう。
 ・飲酒量:量をコントロールしようとするが、抑えがたい飲酒欲求のためできない。
 
③飲酒を中止または減量した時の生理学的離脱状態がある…‥□はい □いいえ
 ・手のふるえ、発汗、不眠、吐き気、動悸、高血圧、食欲不振、こむら返り、イライラ・不安・抑うつ・易怒などの不快な気分(重症では全身痙攣、幻視、意識障害)などが、飲酒を止めると出現するが、飲むと軽減するか消失する。
 
④耐性の証拠がある(耐性:当初飲んでいた量より多く飲まないと同じ酔いが得られない)…□はい □いいえ
 ・飲み始めの頃の1.5倍以上飲まないと、酔えない。
 
⑤飲酒のために他の楽しみや趣味を次第に無視するようになり、飲んでいる時間が多くなったり、酔いから醒めるのに時間を要するようになる…………………□はい □いいえ
 ・飲酒中心の生活で、多様な暮らし方が出来ない。
 
⑥明らかに有害な結果が起きているのに、飲酒する………………………□はい □いいえ
 ・飲酒による臓器障害、抑うつ気分状態、認知機能の障害がある。
 ・上記の心身の有害な結果があると分かっていて、依然として飲酒する。
 
◆判定◆
6項目中、3項目以上あればアルコール依存症の可能性が高い
 
 
 
(2)診断基準を満たしにくい理由
 
・高齢者は守るべき決まり(起きる時間や寝る時間や飲む時間帯などの生活上の決まり)が少ないため、決まり違反から分かってくる「飲酒のコントロール障害の有無」が分りにくい(②と判断しにくい)。
・決まりが何であったか高齢のため記憶しにくく、決まり違反と考えて良いか分かりにくい(②と判断しにくい)。
・周囲に飲酒行動を観察する人が少ないので、逸脱行動・決まり違反の有無が分りにくい(②と判断しにくい)。
・多量に飲めなくなっているので、離脱症状は出ない事が多い(③は該当しにくい)。
・加齢とともに逆に飲酒量が減る事が多い(逆耐性)。しかし、少量でもアルコールの影響が強く出て、問題飲酒になりやすい
 (飲酒問題があっても、④は該当しない)。
・楽しみや趣味が「高齢」のために減ったのか、「飲酒」のために減ったのかが、判断しにくい(「高齢」のためと考え、⑤を該当せずと判断しやすい)。
・慢性疾患が「高齢」のために増えたのか、「飲酒」のために増えたのか、判断しにくい(「高齢」のためと考え、⑥を該当せずと判断しやすい)。
 
※診断基準を満たしていなくても「危険な飲酒」としての対応が必要



アルコール依存5.jpg

 
(3)高齢者のアルコール依存症は3つの「発症タイプ」がある
  1.若年時にアルコール依存症を発症して、生き残った人
  2.若年時に多量飲酒し、その後落ち着いていたが、高齢で再発症した人
  3.高齢になってアルコール依存症を発症した人
 
 
5.アルコール依存症に該当しなくても、高齢者は「危険な飲酒」になりやすい
(1)「危険の少ない飲酒」を守ろう
 ●65歳以上では飲む日でも一目に日本酒換算1.5合未満と、週に3.5合未満を常に守る。(NIAAAの基準)
 
(2)「危険な飲酒」をやめよう
 ●65歳以上では危険な飲酒(飲む日には一日に日本酒換算1.5合以上、または、週に3.5合以上飲む。)は、すでに飲酒問題を生じているか、今後飲酒問題を生じる可能性が高い。(NIAAAの基準)
 
※NIAAA(National lnstitute on Alcohol Abuse and Alcoholism)の基準はアメリカの基準であり、日本人には多めの基準である可能性がある
 
 
6.飲酒する高齢者は、がん検診が必要である
●アルコールは発がん物質であり、がんのリスクを高める
 (口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、結腸、直腸、乳がんなど)
 
 
7.高齢者は、多量飲酒で骨折しやすく、熱中症になりやすい
●多量飲酒は、骨をもろくし、骨粗しょう症になる。⇒骨折しやすい
●脳外傷では頭蓋骨が折れやすく重症化しやすい
●多量飲酒は、筋肉量を減少させる。⇒転倒しやすい
●暑さによる脱水に加えて、アルコールの脱水作用により、一層脱水となる。かつ酩酊の
ため異常に気付きにくい。⇒熱中症になりやすく、気づくのが遅れる
 
 
8.長年の多量飲酒は「脳の変化」を生じる
a脳萎縮
 ・脳溝の開大
 ・脳室の拡大
b脳梗塞
c深部白質病変



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(1)長年の多量飲酒は、脳の萎縮をもたらす
●加齢により脳は萎縮するが、2合以上の飲酒は10年早く脳を萎縮させる。
●生涯に飲んだアルコールの総量と脳の容積は逆比例する。
●飲まない人の脳の容積が一番大きく、次いで以前飲酒者だが今は飲んでいない人、週日本酒換算7合までの人、週に7合以上の人の順に脳の容積は小さくなっていく。
●アルコール依存症の海馬傍回の萎縮は、認知症に匹敵する。しかし断酒で萎縮が回復することが多い。
●飲んでいる状態のアルコール依存症では大脳全体に機能低下が見られる。(SPECT画像)
 
海馬傍回:大脳皮質で、主に記憶や認知に関係する場所。認知症でも萎縮する
 
(2)症状がないのに、MRI画像で脳梗塞の所見がある場合が多い(無症候性脳梗塞)
●無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)があると、将来脳梗塞になる危険が10倍高い。
●アルコール依存症の50歳代の脳梗塞の頻度は、一般の70歳代の頻度に匹敵する。
 
依存症の無症候性脳梗塞の頻度
50歳未満  5.9%
50-59歳  24.3%
60-69歳  50.7%
70歳以上  70.4%
(一般高齢者は23%)
 
無症候性脳梗塞の特徴
1.肺炎になりやすい
2.転倒しやすい
3.認知機能の低下に進展する危険性がある
4.症状を伴う脳梗塞になる危険性が高まる
 
 
9.アルコールが関与する「認知症」には特徴がある
(1)若年でも認知症の症状が認められることがある。(アルコール関連認知症)
(2)脳萎縮と脳梗塞の合併による認知症が多い。
(3)気分障害や意欲低下、日常生活の動作の低下を伴うことが多い。
 
アルコールが関与する認知症の3つのタイプと断酒の予後
①大量飲酒が主原因の認知症(アルコール関連認知症):
 ⇒断酒によって進行がストップし、長期的には改善する可能性がある
②加齢による身体・認知機能の低下に、飲酒の急性(あるいは亜急性)の作用が加わった認知症:
 ⇒断酒によって飲酒の影響の部分はとれる
③アルツハイマーなどによる記憶障害や脱抑制の上に、飲酒が悪影響した認知症:
 ⇒断酒によって飲酒の影響の部分はとれるが、認知症は進行する



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10.飲酒は「高齢者の心理」に影響する
 
(1)うつ気分や不安の誘発・増強
 
 高齢者特有の生活困難がある上に、飲酒はうつ気分、不安を誘発・増強しやすい。
 
 
(2)気分の過剰な揺れ
 
 飲酒が情動中枢の機能を抑制し、泣き上戸、怒り上戸、笑い上戸など、気分の揺れを大きくする。
 衝動のコントロールが弱まるので、興奮が強まり、様々な対人問題が生じやすい。
 
 
(3)睡眠障害
 
 加齢により睡眠時開が短くなる。寝酒で対処しようとすると寝つきは良いが、途中でめざめ、睡眠の質も低下する。
 そのために酒量を増やして寝ようとするので、アルコール依存症の危険も生じる。
 睡眠導入剤の方がアルコールより依存性が小さい。
 
 
11.高齢者の「うつ」と「自殺」と「飲酒」には、非常に密接な関係がある
●高齢者は疾患や死別が増え、また退職などによる社会的役割の喪失から、「うつ病」と「危険な飲酒」を同時に生じやすい。
●薬の服用と飲酒が重なると、少量の飲酒であっても問題飲酒になりやすい。薬の効果と副作用が過剰に出る。
●高齢者の抑うつを伴うアルコール依存症は、複雑な経過を有し、社会適応が困難で自殺のリスクを増大させる。
 
 
 
高齢者の自殺の背景
 
・若者は衝動的方法が多いが、高齢者では計画的で、より致死的方法が多い
・加齢で融通が効かなくなり、ストレスや問題の処理能力が低下し、自殺のリスクを高める
・慢性の身体的疾患が増加するので、抑うつ的になりやすく、自殺のリスクを高める
・抑うつ気分と身体疾患、アルコール依存症が共存し、悪い相乗作用を生じる
                  (海外では、75歳以上の男性が、一番自殺率が高い)
 
例:配偶者を失った人が抑うつ的になり、その気分を飲酒によって和らげようとする。一時的に不安や落ち込みがなくなるというポジティブな体験をすると、飲酒が持続し、量が増す。しかしそれは、①配偶者の喪失による「抑うつ」を悪化、②アルコールによる問題(人間関係の悪化、経済的負担など)による「抑うつ」、③アルコールの薬物作用による「抑うつ」の3つの「抑うつ」が加重し、自殺のリスクを高める。
 
 
アルコール依存8.jpg

B 介入方法
 
12.本人が、節酒・断酒後の生活に「希望」を見つけるのが鍵
(1)高齢者が節酒・断酒しやすい要因
 ●体調の改善を自覚しやすい。
 ●子育て、社会的活動の責任からくるストレスが少なく、再発しにくい。
 ●周囲に飲まない人(飲めない人)が増加している。
 ●一緒に飲んできた人が早く死んでいくのを見て、多量飲酒の現実を自覚しやすい。
 
(2)高齢者が節酒・断酒しにくい要因
 ●「高齢で他に楽しみがない」「あとわずかだから大目にみよう」と周囲の人が思ってしまう。
 ●「酒なしで生きていても…」「十分生きた…」と言われると、動機づけが難しい。
 ●「節酒・断酒」によって得るものは少ないと思い込みやすい。
 
1.体調が良くなる
2.食事が美味くなる
3.気分が良くなる
4.やる気が出る
5.頭がクリアになる
6.家族関係・人間関係が良くなる
7.脳萎縮が回復する
8.骨密度が改善する
9.筋肉量が改善する
 
 
 
13.高齢者を治療・節酒・断酒へと動機づける
 
(1)簡易介入(SBIRT: Screening,Brief lntervention,Referral to Treatment)
 
◆目標◆
「危険な飲酒」の人、プレアルコーリックには節酒を指導し、「危険の少ない飲酒」をめざす。
「アルコール依存症」には断酒のために専門医療機関を紹介し、受診させる。
 
◆方法◆
スクリーニング後1回数分〜1時間の動機づけ面接法を1〜5回行う。
四日市市保健所発行のリーフレット(「酒害から心身の健康を取り戻すために」、「一般医・産業医・コメディカルスタッフのためのガイドライン:飲酒スクリーニング・短時間介入・専門医療機関へ紹介」)を用いる。
 
●効果●
「危険な飲酒」の人や「問題飲酒」の人に最も効果的。費用対効果も良い。
転倒などの外傷時、救急を利用した時、入院時、臓器障害が悪化した時等は介入の効果が大きい。
アルコール依存9.jpg

(2)スクリーニングをする時の心がまえ
 
 ●質問は高齢者のペースにあわせゆっくりと、理解し易いように行う。
 ●共感的に、脅威や不安を与えないように、配慮する。
 ●疲れている時、病気の時、痛みがある時は心身の状態が安定するまで「待つ」。
 ●「健康状態」を尋ねていることを明確にして、他の健康行動(例えば、運動、体重、喫煙)の質問に、飲酒の質問をはさみこむ。
 
 
(3)一般的な動機付け面接法の原則
・「はい・いいえ」で答える質問でなく、「どうして?」「どう思いますか」など「開かれた質問」をし、気がかりな点や問題を認識するよう促す。
・本人が言っていることを繰り返し、時に要約し、「変化したい」気持ちを強めて動機づけをし、変化の方法を自分で選択できるよう促す。
・本人の意思を尊重し、面接者が良悪を判断しない。
・「しかし」「でも」は禁句。「そうですね」「なるほど」と認める。違うと言う時には「ある面」
 「一方では」などの言葉を用い、本人が抵抗感をもたず、自主的に取り組めるよう促す。
 
 
(4)飲酒問題を持つ本人に介入する場合の原則
●動機付けることを心がける(強制しない)
●緊急の危機の時は断固として保護する
●本人が、「否認」したり抵抗しても、感情的にならない
 
アルコールは「ストレス対処手段」、「コミュニケーション手段」、「満足感を得る手段」で
あるため、アルコールを止めることはこれらの手段を失うことになる。
このような手段を手離すことは不安、緊張、喪失態を伴うため、アルコールによる問題が
生じていても、問題を過少視したり、認めない。これが「否認」である。
酩酊や脳の機能低下が「否認」を増強する。
 
 
★アルコール依存症では「気付かせ、専門医療機関受診を決心させる」ことが介入の最終目標である。



アルコール依存10.jpg

(5)スタッフや家族から、本人への伝え方の注意点
 
◆時◆  「しらふ」の時に伝える。
◆誰から◆ 家族や友人が伝えるときは、複数で。
 
 
●本人が解決策を選びとるのを援助する気持ちで。
●非難をしない。生きてきた苦労に共感し、頑張って生きてきた過去(本人が達成した子育て、仕事、功績、音楽などの趣味)を評価し、節酒や断酒の行動変化についても「専門的サポートがあれば可能だ」と自信を持てるように伝える。
●冷静に、分かりやすく、繰り返し伝える。
●手紙、メモ等を活用し、記憶に残るように伝える。
●複数の具体的な解決策(飲酒日記をつける。通院を続ける。専門医療機関への外来通院や入院、自助グループの紹介など)を提示する。
●「残された人生が短いとしても、午後の人生こそ「他の人の記憶と人物評価」になるので、ここで節酒や断酒に挑戦することは重要だ」と強調する。
 
 
★本人が専門医療機関の受診を受け入れない時は、家族の先行した専門医療機関の受診を勧める。
★介入に失敗しても、次につなげる約束を交わす。
 「次に検査結果が悪化したときや、仕事に影響が出たときは、アルコール専門医療機関を受診する」、「次回は内科だけでなく、専門医療機関も受診する」などと約束を取りつけておく。
 
チャンスはやってくる! あきらめない! あせらない!
 
 
こんな時がチャンス!
 
●臓器障害が本人の思っていた以上に深刻になった時
 (検査結果の異常な悪化・生命の危機・緊急入院時など)
●自尊心が傷つくほどの飲酒問題に直面した時(入院・外傷・交通事故・欠勤など)
●家族関係や職場の危機が生じた時(別居、離縁、降格、失業など)
●飲み続けの後、飲めなくなった時(下の図の「山型飲酒サイクル」参照)




アルコール依存11.jpg

高齢者のアルコールに関する動機付けの具体的方法
 
●「自立的生活、身体的・精神的健康を維持し、生活の質をあげる」ために「どうしたいか」を話しあい、そのための「今後3ヵ月から1年までの短期の目標」について話し合う。
 
●本人のサポートシステムの構築を本人と共に進める。
 
●家族や周囲の人々から「必要とされている」ことを本人に伝える。(とても大切)
 
●飲酒のプラス・マイナスを天秤にかける。
飲酒が高齢者にとって心や時間の癒しとなっているポジティブな効果を認めた上で、飲酒がもたらしているネガティブな影響を話し合う。
 
●今後の生活や人生の「目標を見つけること」は重要である。
その目標実現に治療や、節酒や断酒が役立ち、有益であることを気付かせ動機づける。
 
●本人と介入者が了解し合った「飲酒目標」は、特に効果的である。
 
●栄養、運動、喫煙などを含めて、動機付けを行うとよい。
 
●節酒や断酒に踏み切れない場合、「とりあえずやってみる」ことを促す。
 (体調が良くなるなどの断酒の効果を体験すると、節酒や断酒の気持ちが強化され、目標とした期間が過ぎても継続が可能となる。)
 
●喪失体験からの憂鬱感、孤独感、悲哀感が、飲酒に先行していることが多いので、飲酒の批判や害よりも個別的、支持的対応が必要である。
 
●高齢者のシラフの社会的活動を励ますこと。以前していた趣味や関心に再チャレンジすることを勧める。可能ならば、地域のボランティア活動を勧める。
 
●身体的老化は現実として受け入れるが、心の老化が進まないように励ます。
 
●高齢者特有の再発しやすい危険な状況「社会的孤立、退屈、ネガティブな家族・社会関係」に飲まないで対処する仕方を話し合い、危険な状況を回避したり、新たな習慣に安全にチャレンジするよう励ます。
 
●本人が専門医療機関の受診を拒否する場合、かかりつけ医や介護機関の協力を得て、動機づける。
 
●本人が専門医療機関受診を拒否している場合、家族が「悩んでいる病人」となり、本人を「付添い」として登場させ受診に繋げる方法もある。
 
 
 
(6)単身高齢者への介入方法
 
①子ども、孫、兄弟など肉親の人々を遠方からでも動員し、介入の参加者にする。
②介入者が擬似家族の役割を担う。
 ※本人が断酒できない場合に、介入する側が本人への怒りやあきらめの気持ちを持ち、治療者としての自信を喪失することがあるので気をつける。
 ※一人で抱え込まず、チームで関わることを基本にする。
 
 
(7)同居家族がいる高齢者への介入方法
 
①同居家族に「依存症は病気」であることを伝え、できるだけ多くの家族を動員する。
②本人にも家族にも回復の希望があることを伝える。
③本人に「必要とされている」ことを伝える。(とても大切)




アルコール依存12.jpg

アルコール依存13.jpg
フローチャートの進め方
 
次の点を参考にして、本人とともに、チェックを進めてください。
 
●「赤色」の部分は矢印の方向へ進んでください。
●「青色」の部分は、「危険な飲酒」か「プレアルコーリック」としてAへ進んでください。
●「緑色」の部分は、飲酒行動は時間とともに変化するので、このフローチャートで
 「年1回チェック」を活用してください。
 
 
 
1.下記の項目をチェックしよう
 
①検査所見:ΓGTP、GOT、GPT、MCV、尿酸値、中性脂肪値、血糖値、血圧のチェック
 身体所見:転倒や打撲による顔や体の傷痕、年齢以上に老けた顔貌、顔のむくみ、軟便、発汗や振えなどの離脱症状
 
 
②家族関係の悪化:家族が見放している、疎遠、冷淡、夫婦喧嘩、別居、離婚
 飲酒運転:違反、事故
 仕事上の問題:突然の欠勤、病欠、能率低下、ミス、事故、酒で職場の人間関係悪化、健診で指摘を受ける
 う つ 病:抑うつ気分、意欲の低下、投げやり、孤立、精神科受診歴、多量飲酒時の落ち込み
 不    眠:寝酒の習慣、飲まないと寝られない、睡眠薬と飲酒の併用
 
③飲酒量はアメリカのNIAAA(National lnstitute on Alcohol Abuse and Alcoholism)による基準を使用しているため、平均体重が小さい日本人には多めの基準である可能性があります。これ以上の飲酒は「危険な飲酒」であることを告げて下さい。
「危険な飲酒」の程度を示すのに、「飲酒の順位表(13ページ)」が役立ちます。
 
 
2.CAGEか、AUDITーC(12ページ)のチェックをしよう
 
カットオフポイントが各々違います。
 
CAGE又はAUDIT?Cをチェックすることで「アルコール依存症」、「プレアルコーリック」、「危険な飲酒」の可能性がチェックできます。CAGEとAUDIT?Cの得点が高くなるほど、依存が強いと考えアルコール依存症の診断基準(IC D-10、2ページ)に進んで下さい。
 
 
3.ICD-10(2ページ)のチェックをしよう
 
ICD-10が0項目該当:CAGE1項目以上、AUDIT-C 3点以上なら、「危険な飲酒」です。
ICD-10が1・2項目該当:「プレアルコーリック」、「危険な飲酒」であり節酒をすすめて下さい。
ICD-10が3項目以上該当:「アルコール依存症」であり、専門機関への紹介、断酒を促して下さい。
 
                                


アルコール依存14.jpg
 
15 . チェックテスト
 
①CAGE
 
次の4問中2問以上に該当すれば、アルコール依存症の疑いが十分にあります。
 
 (1)あなたは、自分の酒量を減らさねばならないと感じたことはありますか。
 (2)他の人に自分の飲酒について批判され、うるさいなと感じたことがありますか。
 (3)自分の飲酒について、良くないと感じたり、罪悪感をもったことがありますか。
 (4)神経を落ち着かせるため、または二日酔いを治すために、朝まっさきに飲酒したことがありますか。
 
●CAGEが1項目:依存症ではないので、節酒指導をする
●CAGEが2項目以上:ICD-10のチェックをする
 
 
②AUDIT?C(AUDIT-Cは、AUDITの最初の3項目)
 
●AUDIT-Cが3点未満:年一回チェックを
●AUDIT-Cが3点以上:ICD-10でアルコール依存症の有無をチェックする
 



アルコール依存15.jpg
 
飲酒の順位表
 
○あなたの飲酒量・飲酒頻度は日本の成人男性(女性)1 0 0人のうち、何番目?
 
Q−1 飲む日に通常飲む量は次のどれですか
A-1)1合未満
A-2)1合〜2合未満
A-3)2合〜3合未満
A-4)3合〜4合未満
A-5)4合〜5合未満
A-6)5合以上
 
Q−2 飲む回数はどれくらいですか
B-1)1年以上止めている
B-2)殆ど飲まない(飲めない)
B-3)月1回以上飲む
 
 
※自分の予想していた順位と異なっている場合、飲酒を考える材料にしましょう。
 


アルコール依存16.jpg

アルコールの最新データ
 
・薬物の中でアルコールは最も有害
 
出典:David Nutt:Drug harms in the UK:a multicriteria decision analysis. Lancer,2010
 



アルコール依存17.jpg


アルコール依存18.jpg

16.参考文献
 
1)Baan R,Grosse Y,Cogliano V,on behalf of the WHOlntemational Agency for Research on Cance Monograph Working Group:Carcinogenicity of alcoholic beverages.Policy Watch, 18,pp292-293,2007.
 
 http;//oncology.thelancet.com
 
2)Blow FC,Barry KL汀reatment of older Adults.ln:Principles of Addiction medjcine.Fourth ed. (Ries RK,Fie?in DA,Mijler SC, Saitz R eds.),pp479-491,2009.
 
3)Britton A, Singh-Manoux,Marmot M:Alcohol Consumption and Cognitive Function in the Whiteha? |I Study.
Am J Epidemiol 160, pp240-247,2004.
 
4)Dawson DA, Grant BF, Stinson FS, Zhou Y:Effectiveness of the Derived Alcohol Use 
Disorders ldentification Test(AUDIT-C)in Screening for Alcohol use Disorders and Risk
Drinking in the US General Population.Alcoholism:Chcal And Experimental Research 29(5),pp844-854,2005.
 
5)Flemming MF,Manwell LB, Barry KL,Adams W, Stauffacher EA:Brief Physician Advice for Alcohol Problems in
  Older Adults A Randomized Community 一 Based Trial.The Joumal of Family
  Practice,48(5),pp378-384,1999.
 
6)樋口進:「高齢者」にもたらす影響、病気、「高齢者」の苦悩.アルコール依存症とその予備軍、猪野亜朗,高瀬幸次郎,渡濃省三編,pp54-58,永井書店,2003.
 
7)飲酒保健指導マニュアル研究会:飲酒保健指導マニュアル.pp89-98,社会保険研究所,2003.
 
8)関西アルコール関連問題学会:介護現場でのアルコール関連問題Q&A.筒井書房,2009.
 
9)Kubota M, Nakazaki S, Hirai S:Alcohol Consumption and brain atrophy;A study of 1432 normal volunteers.J
  Neurosurgery&Psychiatry,71(1),pp104-106,2001.
 
10)Matui T:Effect of a Comprehensive Lifestyle Modification Program on the Bone Density of Male Heavy
  Drinkers.Alcoholism:Clinical and Experimental Research, 34(5),pp869-875,2010.
 
11)Matui T:Elevated Plasma Homocysteine Levals and Risk of Silent Brain lnfaction jn Elderly People. Stroke,
  2001(32),pp 1 1 1 6- 1 1 1 9, 2010.
 
12)松井敏史:飲酒と認知障害.平成22年度飲酒問題の早期発見.早期介入実践講座?アルコール関連問題の基礎知識?,pp4-25,久里浜アルコール症センター,2010.
 
13)NIAAA:Rethinking Drinking Alcohol and Your Health.
 http://rethinking drinking. niaaa.nih.gov/What Counts Drink/How Muchls TooMuch.asp
 
14)Paul CA, Rhoda MS, Fredman L:Association of Alcohol Consumption With Brain volume in the Framingham Study.Archives of Neurology 65(10),pp1363-1367,2008.
 
15)Pompili M, Serafoini G, Dominici G:Suicidal Behavior and Alcohol Abuse. lnt.J.Environ.Res.
  Public Health,7,pp1392-1431,2010.doi: 1 0.3390/ijerph7041392,1SSN 1660-4601
  www.mdpi.com/joumal/ijerph,2010.
 
16)Ruitenberg A, Switen JC, Hofman A, Breteler MMB:Alcohol consumption and risk dementia:Rotterdam Study.The LANCET, 359,pp28卜286,2002.www.thelancet.com
 
17)Saitz R:Medical and Surgical Complications of Addiction. Principles of Addiction edicine.Fourth ed. (Ries RK,Fiellin DA, Miller SC, Saitz R eds.),pp945-967,2009.
 
18)Taki Y, GotoR:voxel-based morphometry of human brain with age and cerebrovascular risk factors.
  Neurobiology of Aging25,pp455-463,2004.
 
19)Taki Y, Kinomura S, Sato K:Both Global Gray Matter volume and Regional Gray Matter volume Negatively Correlate with Lifetime Alcoho目ntake in Non?Alcohol一Dependent Japanese Men:A volumetic Analysis and a voxel 一 based Morphometry. Alcoholism:Clinical and experimental Research 30(6),pp1045一50,2006.
 
20)U.S.Department of Health &Human Services,NIH,NIAAA:Helping Patients Who Drink Too Much-A Clinician's Guide. 
http://pubs.niaaa.nih.gov/publications/practitioner/cliniciansguide2005/clinicians_guide.htm
 
21)吉野相英:老年期の飲酒問題.医学の歩み,222(9),pp712-716,2007.
 
22)杜岳文:アルコール関連問題への早期介入プログラム:HAPPY.医学のあゆみ,222(9),pp728-732,2007.
 
23)Zgierska A, Flemming MF:Screening and Brief lntervention. ln:Principles of Addiction medicine.Fourth ed.
(Ries RK,Fiellin DA, Miller SC,Saitz R eds.),pp267-279,2009.
 
アルコール依存19.jpg

これは一体何でしょう?  ヒント:糖尿病と関係があります

ちょっとショッキングな画像です。

ある物体を拡大した写真です。一体何だかお判りでしょうか?


歯ブラシ拡大.jpg

画像をクリックすると拡大します。


・きのこ?
・森の中の大木?
・シダ?

毎日身近で必ず使っているものです。




さて、正解は・・・・


「歯ブラシ」



だそうです。


!!!!!!!!!


着色したものを電子顕微鏡で拡大した画像だということです。
かなりショッキングな画像ですよね。。。


一体どの程度使用されたものなのか?
使用後どのような状態だったのか?
どういう人が使っていたのか?

などの詳細は不明なのですが、
使用後たいして乾燥させずに放置、数ヶ月使うということは珍しくないんじゃないですか?


1ヶ月に一度は交換したほうが良さそうです。

歯周病は糖尿病・心臓血管疾患・肺炎などと関係が大いにあります。

予防や治療も含めて、まずはできることからやっておきましょう。

歯は私達が思っている以上に大切な器官ですよ。


関節リウマチの原因特定=免疫T細胞が異常攻撃 

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関節リウマチの原因特定=免疫T細胞が異常攻撃—京大研究チーム
 
関節リウマチは、「T細胞」が特定のたんぱく質を標的に異常な攻撃を行うことが原因で発症すると、京都大再生医科学研究所の伊藤能永助教らの研究グループが発表。17日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
T細胞は外部から侵入したさまざまな病原体から身を守る働きをする。関節リウマチなどの自己免疫疾患は、免疫システムが誤って自分の体を攻撃することが原因とされてきたが、標的となるたんぱく質の特定は難しかった。
 
関節リウマチを自然に発症するマウスを詳しく調べ、たんぱく質を特定。人間の関節リウマチ患者でも、同じたんぱく質に対する免疫反応が確認された。
伊藤助教は「T細胞を取り除くことで、関節リウマチの発症を防ぐことができる。新たな治療法や予防につながる可能性がある」と話している。
 
 
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ちょっと待った。。。  「T細胞を取り除く」??
この記事にはサラッと書いてますが、免疫そのものがなくなる可能性が高いです。
 
 
最初この記事読んだ時は、一瞬「ほー!よく発見した」「そうか、、一体どうやって T細胞を取り除くんだろう?」って思い感心してたのですが、
最後の2行でその後に待ち受けるリスクが高すぎる、非常に近視眼的な発想に仰天しました。
 
この考え方だと、日和見(ひよりみ)感染にバンバンなってしまいます。
 
 
つまり、通常では感染する可能性がない、どこにでもいる菌でも感染症になってしまう、
とてもこわい状態です。
 
リウマチの研究は日進月歩です。
まずは最寄りのリウマチ専門医を受診することをおすすめします。

WHOのデング・重症デングのまとめ(治療・予防・予後・疫学・統計・歴史)

WHOのデング・重症デングのまとめ(治療・予防・予後) 
 
・デングには特異的治療法がないが、早期に発見し適切な処置を行えば、致死率は1%以下に抑えられる
・デングの予防は防蚊対策である
・デングワクチンは現在開発中だが、実用化は未定である
・デングウイルスには4つの血清型がある
・血清型間の交差耐性は限定的かつ一時的。例えば、デング1型に感染した後には、1型に対する免疫はあるが、2型に対する免疫は少ししかない。
・別の血清型デングに感染すると、デング出血熱のリスクが増加する。例えば、デング1型に感染した後に、デング2型に感染すると、重症デングのリスクが高い
 
WHO Fact sheet updated on Mar-2014: Dengue and severe dengue
 
http://goo.gl/Ml7Ni6
 


 
WHOのデング・重症デングのまとめ(疫学・統計・歴史)
 
・デングの発生率は世界的にここ数十年で急激に増加
・1970年以前は9カ国で確認されたのみだったが、現在では100カ国以上で感染が報告されている
・現在、世界人口の約半数(25億人)がデングのリスクにさらされている
・毎年5000万人〜1億人がデングに感染している
・毎年50万人が重症デングで入院していると推定され、その2.5%が死亡している
・デングは地方だけでなく、都市部でも感染する
・アジア、ラテンアメリカの一部の国々では、重症デングが小児の死亡の主な原因の一つとなっている
・重症デング(デング出血熱)は、1950年代にタイ・フィリピンではじめて確認された
・2010年、フランスとクロアチアではじめてデングが流行した
・2012年、ポルトガルのマデイラ島で流行し、2000人以上が感染
・2013年、米国フロリダと中国雲南省でデング発生
 
WHO Fact sheet updated on Mar-2014: Dengue and severe dengue
 
http://goo.gl/Ml7Ni6

美容だけではない炭酸ミストのリンパへの働き 美容鍼灸の代わりになります

手首・肘・足首・膝の周囲には
「要穴」と呼ばれる大事なツボ(経穴)が集まっています。

中国の寒い地方では脱がなくてもいいように、肘から先、膝から下といった、
手首や足首などの関節周辺を鍼灸施術する方法をとっていたようです。
それだけでも効果が出ると、先人達は体験的にわかっていたのでしょう。


その事を裏付ける図です。


リンパ上肢.jpg




リンパ上肢2.jpg


リンパ足首.gif


手首・肘・足首 周りにはリンパ管がこれほど非常に密になっています。
少々気持ち悪い図かもしれませんがご容赦ください。



鍼をした時に「ズーン」と感じるあの独特の感覚(「ひびき」とも表現されます)は
神経のC繊維という細い神経の伝達速度と一致するだけでなく、
リンパ液がリンパ管を流れる速度とも一致します。(1m/秒)


さて、、、炭酸の話になります。

1000ppm以上の高濃度の炭酸を皮膚にかけると、炭酸を浴びた部分は酸欠状態になります。
その酸欠状態から抜け出そうと脳が判断し、毛細血管がほぼ瞬間的に拡張します。
血液とリンパ液の循環が即座に改善するわけです。

「肩こり」など、問題がある部分にこの高濃度炭酸水をかけると、もちろん瞬間的に柔らかくなるのですが、
手首や肘に数秒吹き付けるだけで、ほぼ瞬間的に吹き付けた側の顔が
シャープになる(=アゴのラインが細くなる)という現象が起きます。

この話をするとよく受ける質問があります。

「じゃあ、酒屋やスーパーで炭酸水(ビールなど)買って来てかければいいんですか?」と。

残念ながら、違います。

それはなぜか?
100ppm 前後という低濃度だからです。

以前も書きましたが、医療用として効果が出てくるのは1000ppm 以上です。
炭酸泉(天然・人工)といえども 500〜1000 ppm です。
治療院で使っているのは1200ppm という非常に高度の炭酸水です。

炭酸水というよりも炭酸ミストになって肌に付着するので
驚くような現象が起きるのです。


美容鍼 よりも安全ですし、施術の価格を抑えられます。

美容のみならず、肩こり/頭痛/五十肩/変形性関節症(膝など)/テニス肘
アキレス腱炎/腸脛靭帯炎/背中のコリ/手足の冷えにもいいですよ。



顎関節症の方に 意外な治療方法 炭酸ミスト

顎関節症でお悩みの方、男性/女性を問わず多いと思います。


顎関節症をお持ちですと、
肩こりや腰痛をはじめとして全身に様々な影響が出る、万病のもととなります。


 

一般的には、
 

咬筋という頬(ほお)骨の辺りにある筋肉や

側頭筋というコメカミ部分の筋肉


咬筋 側頭筋.jpg


を緩めると、顎関節症に効果的と言われています。

ですがこれだけでは不十分なのです。



 

ではどうするか。

 

もう一歩踏み込み

「ストレイン・カウンターストレインテクニック」というオステオパシーの技法を用いて、

内側翼突筋(口の中にあります)を緩めると

顎関節症に対して効果が高いです。



内側翼突筋.jpg


確かに治療効果は高いのですが

口の中に指を入れるという方法を用いますので、

結構困難があります。

 

やられる方も気分が良くないですよね。

顎関節症の方はただでさえ口を開閉するのがつらいのですから。

 

 

 

 

顎関節症に対して

おススメの超簡単な方法があります。

 

当院で用いている炭酸ミストです。

中身を化粧水などではなく、あくまでも「単なる水」にします。

 

その単なる水をミスト状にして口の中に吹きつけます。

 

ただこれだけです。

 

感覚的には、炭酸水を口に含むだけです。

 

そのまま飲んでも構いませんし、吐き出しても構いません。

高濃度の炭酸水が内側翼突筋付近に当たればいいのですから。

 

 

水といっても、使用するのは「蒸留水」や「浄水器の水」や「ペットボトルの水」など

濾過された、不純物のない水です。
 

 

 

繰り返しますが、

 

顎関節症に対する当院で行っている治療方法は

「『不純物のない水』を高濃度の炭酸ミストにして口の中に吹き付ける」

です。

 

水を局部に吹き付けるだけですから、

1回の料金は ¥1000 です。

 

 

炭酸ミストのセットをお持ちの方は、ご自宅で顎関節症の治療が可能 です。

 


西日本で春一番が吹いたようです。 (風症 花粉症)

一気に春めいた気候になってきました。
 
花粉症で悩まされている方も多いと思います。
 
西日本では春一番が吹いたそうです。
 
春一番というと、ポカポカした陽気が近づいたという前向きな捉え方もできますが、
 
大気が非常に不安定な状態で、竜巻など急な突風が吹き荒れる危険な気候でもあります。
 
過去には、
東西線葛西駅近くの鉄橋にて、東西線の車両が竜巻にあおられ横転するという事態が起きています。

油断は禁物です
 
 

さて、、、
春の陽気、中医学では「風」という表現を用います。
 
症状が動きやすい時期でもあります
 
現代のこの時期の「風」病で代表的なのが花粉症でしょう。
 
いろいろな対症法が言われていますが、
当松江はりきゅう治療院で通常の治療に無料で付け加えている、高周波療法や負電荷療法は
花粉症の軽減にお役に立てます。
 

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