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「疲れたら乳酸がたまります」
「乳酸は疲労物質だからね~」
「乳酸を流しましょう」
「乳酸がたまってるから肩こってるんだよ~」
「乳酸がたまってるから足が重いなあ」
よく耳にしませんか?
これらは全部間違っています。
まだそういう事を言っている書籍・雑誌・メディア・講師(と称する人)がいます。
いつも心の中で(おいおい・・・)と言ってしまいます。
というと言い過ぎかな。。。誤解があります。
確かに、
無酸素運動(全力疾走など)を行なうと、
糖を燃料として燃焼(=代謝)した結果、乳酸が生まれます。
なので、、、
・運動をすると乳酸がたまる=疲れている
という図式が生まれ、
・乳酸が筋肉にたまるから疲れる=乳酸は疲労物質
と言われるようになってしまったのです。
「乳酸は除去すべき物質」
約100年 この考え方が定着していました。
が、近年の研究で、
無酸素運動から有酸素運動に代わる際、
乳酸がエネルギーとして使われる事がわかってきたのです。
乳酸は悪者ではなく、むしろ必要なエネルギー源なのです。
必要なエネルギー源なのだけど、
エネルギー源として使われるには少々効率が悪いのが欠点のようです。
無酸素運動で乳酸が増えても疲労はおきません。
乳酸は「細胞の疲弊を保護する」働きがあり、
疲労回復のエネルギーとして利用されているものなのです。
繰り返しますが、、
疲労物質は乳酸ではなかった のです。
じゃあ、疲労物質の正体って何?
一説にはリン酸カルシウムという説があります。
じゃあ、疲労の原因は何?
・活性酸素によって細胞が傷つくことで疲労因子FFができる。
・疲労は疲労因子FFが体内に増加した状態
とかいろいろありますが、今回はここまで。
「乳酸は疲労物質ではない」
このことだけご理解していただければ幸いです。