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ピアノ演奏における椅子の座り方


2013/07/03 11:58

グレン・グールド (Glenn Gould 1932.9.25-1982.10.4)というピアニストがいました。
 
クラシック音楽ファンなら、一度は耳にしたことのある名前だと思います。
 
CD を聴いている限りでは気付きようがないのですが、
極端に低い椅子を用いて、かなり前屈みになり、鍵盤をほぼ目の前(鼻の高さ)にして弾くのです。
 
グレン・グールド.jpeg
 
この写真ではわかりづらくて申し訳ないです。ちょうどいい写真が見当たらなかったので。。
 
 
内蔵が圧迫された状態だと思いますし、ペダルだって踏みにくく、
なにより、鍵盤が胸の高さ、つまり手首が鍵盤の下に位置しているので、手が窮屈なはずです。。。
これで、よくベストパフォーマンスを出し、歴史に残る名演奏を残したものだと不思議でなりません。
 
なにせ、不世出の天才ですからね。凡人にはわからない領域があるのでしょう。
理屈、常識だけで芸術を語ってはいけない、という典型例ですね。
 
 
話がちょっと変わります。
たぶん、たぶんですが、彼はアスペルガー症候群ではないかと。
 
極度の寒がり屋で、太陽が照りつける真夏でも、厚い上着の下に分厚いセーターを着込み、ヨレヨレのコートを羽織り、
首にはマフラー、そして毛皮の帽子をかぶっていた。
常に厚い手袋をはめていたけど、その理由は防寒だけではなく、「もしもの時の防衛用」(???)
異常なまでの潔癖性。
ファンとの握手は「手を守るため」と「病原菌予防のため」一切しない。
常に大瓶のポーランド産ミネラルウォーターと大量のビタミン剤(5瓶分)を持ち歩き、
絶対に水道水は飲まなかった(ロシア公演では晩餐会への出席を拒否)。
非常に少食で、普段は少量のビスケットとフルーツジュース、サプリメント(ビタミン剤、抗生物質)等しか取らなかった。
 
32歳で突然コンサートをやめる宣言をし、スタジオレコーディングだけにこだわり、
そのスタジオレコーディングでは興奮すると「ウ〜〜ッ ウ〜♪」と唸る、鼻歌を歌う。
録音の技術スタッフが怒っても意に介さず、仕方なくそのままレコードとして市場販売。
1つの作品を仕上げるのにテイクを多く重ね、自分の気に入った録音テープをブツブツにつなぎ合わせて作品にする。
 
上記したように、演奏には父親がグールドの子供時代に作った極端に低いイスを必ず使う、
使い込んでボロボロになって、キーキーきしむ音が鳴っても平気でレコーディングする。
イスの高さの微調整をするのに30分もオーケストラをほったらかしにして、指揮者ジョージ・セルを怒らせる。
 
大指揮者のレナード・バーンスタイン、ヘルベルト・フォン・カラヤン、とのセッションでは指揮を始め、怒らせる。
20代前半には本番2分前にカーネギーホールに着き、セーター姿のまま舞台に上がろうとし、バーンスタインに阻止される。
 
電話番号は自分が用がある時にかけるために使うのだから、誰にも番号を教えない。
ピアノといえばショパンだけれども、グールドはショパンを「感情過多」と軽蔑し、1曲しか録音していない。
 
などなど、他にも列挙したらキリがない程エピソードがあふれている奇人です。
一緒にいた人達は大変だったと思います。
 
モーツァルトのピアノソナタ11番「トルコ行進曲付き」などははっきり言って、理解に苦しむ演奏です。。。
ですがあの異常なテンポは耳に残る。
 
バッハのゴールドベルク変奏曲が有名ですが、
そもそも、バッハの曲をピアノで演奏するという事自体、当時は奇想天外の事だったようです。
 

CDを手にしてみるとこのような注意書きが、、、
 
『グールド自身の歌声など一部ノイズがございます。御了承下さい』
 

このような映像がありますので、是非。
 







低いイスに座り続ける事は、腰椎の椎間板ヘルニアを引き起こす可能性があります。

真似をしないようにしてください。


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