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Q:鍼治療はどのような症状に効くのでしょうか
肩こり・腰痛・首痛・頭痛などはもちろん、
神経痛・体質改善など様々な症状に効果があります。
WHOは、鍼治療の適応疾患として下記を公表しています。
【神経系疾患】 【運動器系疾患】
【循環器系疾患】 【呼吸器系疾患】 【消化器系疾患】 【代謝内分秘系疾患】
【生殖、泌尿器系疾患】 【婦人科系疾患】
【耳鼻咽喉科系疾患】 【眼科系疾患】 【小児科疾患】
Q:鍼は高齢者がやるものではないのですか?
よく誤解されがちですが、そうではありません。
小児(こども)の疾患、若い女性特有の疾患、スポーツ選手などにも一般的に行なわれています。
Q:鍼灸で使う鍼の衛生はどうなっているのでしょうか。
普通、使い捨てもしくはオートクレープでの減菌処理を行っていますので、安心して治療を受けてください。
感染症(肝炎やエイズ)などが心配な方もいらっしゃると思います。
一昔前は不十分な消毒のもとで鍼を使い回しにしていた治療院もあったようですが、現代の治療院では使い捨て鍼が一般的です。
当院でも、使い捨て鍼(ディスポーザー鍼)を利用しています。
Q:鍼は何で出来ているのでしょうか。
ステンレス製の鍼が一般的です。
ステンレスは強く錆びず折れにくいという鍼に求められる要素を満たしており、安価で作れますので最も普及しています。
そのほかにも金や銀などの貴金属、錫などを使った鍼もあります。
金鍼は補法、銀鍼は瀉法の効果があると言われ、患者の症状に合わせて特殊な材質の鍼を使う鍼灸師もいらっしゃいます。
Q:鍼治療で出血しますか
鍼治療で使う鍼は非常に細い鍼のため、ほぼ出血することはありません。
髪の毛程の太さのため、刺す時に出血することや刺した後が残ることもほとんどの場合ありません。
Q:鍼治療は痛いのでしょうか
日本の江戸時代に鍼治療は日本式に発展し、刺す時の痛みをできるだけ無くす方向に進みました。 江戸時代の鍼灸師杉山和一氏が、鍼を管に入れて刺す方法を開発し、刺す時の痛みを軽減しています。
ただし、鍼が効果を発揮してくると「ひびき」という感触が生じます。 この「ひびき」を「痛い」と表現する方もいらっしゃいます。
Q:鍼治療はどこでも同じ治療なのでしょうか
鍼治療は、そもそも中国と日本では方法が違います。
また、近年においても西洋医学と東洋医学をミックスした統合医療的鍼や、美容・ダイエットに特化した美容鍼など、鍼灸院により得意分野が異なります。
当院では主に西洋医学的(=現代医学的)な鍼をしていますが、
中医学的(東洋医学的)なアプローチも交えています。
Q:中国鍼は痛い?日本鍼は痛くない
中国の鍼灸は中医学という医師の治療の一つということもあり、多くの患者を治療することを重視します。そのため、折れにくく刺しやすいように太目の鍼を利用します。1人の患者にかける時間が異なるため、中国鍼の方が刺す時に痛みは強い傾向にあります。
日本で開業している場合は、痛みを減らす鍼を行う場合が多いです。
当院も痛みが少ない(柔らかい刺激の)鍼を用いています。
Q:着替えの用意
鍼治療は肩や背中・腰に施術をするので、着替える必要があります。
専用の治療着を用意していますので、ご自身で着替えを持参する必要はありません。
Q:食事制限
健康診断や手術のように、飲食の制限はありません。
治療の前日や当日も普段通りに食事ができます。ただし、あまりにも満腹だと仰向けやうつ伏せになり難いので、その辺りは配慮ください。
Q:お酒やお風呂
前日のお酒やお風呂は問題ありません。
治療後については血流が良くなっているため、お酒がまわりやすく、お風呂でのぼせやすくなることがあります。
また、治療後に眠さやだるさが出る事もありますので、お酒やお風呂は控えめの方が良いでしょう。
Q:予約の有無
予約制です。 症状により、治療内容が異なりますので、よりよい治療を受けるためにもきちんと予約をしていきましょう。
特に、初診時は、気になる点を質問し十分に納得して伺いましょう。
治療は、患者と鍼灸師の信頼関係も効果に影響してきます。
予約時間は守り、5分~10分前に着くようにしてください。どうしても行けなくなった場合には、キャンセルの連絡を必ず入れましょう。
Q:鍼の副作用やめんげん(好転)反応
鍼には、薬と違い副作用はほとんどありません。
ただし、めんげん反応(好転反応)という症状が良い方へ転ずる時、一時的に悪化または不定愁訴が出ることがあります。
慢性的な疾患を持っている場合に起こりやすく、自分の身体の弱いところに反応が出やすいといいます。
めんげん反応の例:下痢、だるさ、頭痛、吐き気、発熱、筋肉の張りなど。通常、長くても2~3日で収まります。
Q:鍼の治療時間はどれくらいでしょうか
30分~60分ほどです。
Q:「鍼はクセになる」と聞きました。
なりません。