8月25日 は
レナード・バーンスタイン(作曲家/指揮者/ピアニスト/教育家)の誕生日でした。
(Leonard Bernstein, 1918.8.25 - 1990.10.14)
ミュージカル「ウェストサイドストーリー」の作曲家でもあり、
指揮者としても超一流で、
マーラーブームのきっかけを作った事でも知られ、
クラシックのみならず、ジャズのピアニストとしても有名で
後世の音楽家や一般の若者/児童への音楽教育にも熱心だった、
才能に満ち満ちあふれた天才音楽家。
一度だけ実演を聞いた事があります。
NHK ホールの最後方だったのが非常に残念です。
ピョンピョン飛び跳ねる指揮の彼ですが、遠くの「点」でしかなかったです。
その時の模様がこれ。
私が行ったプログラムは
バーンスタイン:ウェストサイドストーリー組曲
ブラームス:交響曲第1番
そして、この来日の時のもう1つのプログラム(こちらには行ってない・・・)は
マーラーの交響曲第9番でした。
これが、鳥肌ものの伝説的な超名演だったらしいんです。
バーンスタインも
「今回の演奏は、自分が今まで振ったこの曲の中で一番良い演奏だった」
とコメントを残しているほどで。
ところが残念ながら、映像どころか、音声すら残されていない。
NHK (をはじめ、各音楽関係者)は最初から記録として残そうと考えていなかったのか、、、
たまたま、前の職場にクラシックフリークのおじさまがいまして、
このおじさま、この伝説のコンサートの場にいたというので、聞いてみたところ
「とにかく、すごかった。。。。」
「演奏が終わったあと、しばらく誰も拍手をできる雰囲気じゃない」
「すすり泣きも聞こえるし」
何分か経った後に少しずつ拍手が始まり、やがて「Bravo!!!!!!!!!」の大合唱。
ああ・・・その場で聴いてみたかったなぁ。。
さて、そんなバーンスタインですが、
13歳の時にタバコを吸い始め、30歳ですでに肺気腫になっていたそうです。
(30歳で肺気腫というのははっきり言って異常です。通常は50歳代以降にかかる病気です。
以前も書きましたが、肺気腫の原因の100%はタバコです。)
インタビュー映像では常にタバコを吸っていますし、声を聞けば相当なヘビースモーカーである事がわかります。
最晩年はがんによる苦しみなのか、異様に長大(チェリビダッケなみ)で音楽的にあまり好きではない演奏が多いです。
(好みの問題か?)
死の直前(3ヶ月前)である最後の来日の際の演奏は、相当苦しそうな感じが伝わってきます。
間近に死が迫っている事をわかっていたバーンスタインは、愛弟子である佐渡裕氏に離日の際、
" Long long good-bye. " と言って空港で別れたそうです。 佐渡さんは大泣きだったと言ってました。
私のお気に入りは
ショスタコービッチ:交響曲第5番「革命」
ニューヨークフィル 1964年(1967年?) 東京でのライブ録音
シューマン:交響曲集 1番~4番
ウィーンフィル
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」
ニューヨークフィル
マーラー:交響曲第9番
ベルリンフィル
モーツァルト:レクイエム
バイエルン放送交響楽団&合唱団
バーバー:弦楽のためのアダージョ
ロサンゼルスフィル
Youtube などに存在している、代表的な映像(録音)を以下にご紹介しておきます。
指揮姿は「上手い!」とは思えないのですが、、
音楽をとにかく全身で伝えることに、ものすごく長けているのはわかっていただけるかと。
とにかく熱くなりすぎて、飛び跳ねながら指揮するから若い時にはよく指揮台から落ちたと聞きますが、
よくわかる気がしますね。
蛇足ですが、、、
1992年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは
バーンスタインが指揮する予定でした。
急逝したため、代役となったのが カルロス・クライバー(!!!)です。
バーンスタインがあのニューイヤーコンサートでウィンナワルツを振っていたら、
一体どういう事になったんだろうというのと、
代役で登場したのが、大物中の超大物、カルロス・クライバーだったという事。
この事実、どれくらいの人が知っているのだろうか・・・?
カルロス・クライバーについては、またいずれ。。。