炭酸ミストがなぜ筋肉を柔らかくするのか?
「炭酸が体に及ぼす3つの作用」
①浸透作用
炭酸ガスを皮膚に向けて噴射するだけでは空気中に散らばります。
そこで、ノズルガンを用いて炭酸ガスを精製水に溶解させ、
ミスト状にし皮膚に吹き付けることで皮膚上に留まる様にします。
精製水と反応した炭酸イオンは、非常に小さい分子のため効率よく皮膚の内部へ浸透し、
毛細血管に入り込むことができます。
炭酸ガスは水に多様に溶解する性質があるため、当院では精製水・専用の化粧水を使用しています。
単なる精製水でもそれなりに効果は出ますが、
「専用の化粧水」や「治療用のとある液体」をかけると効果が激増します。
体感してください。
②血管拡張作用
皮膚から吸収された炭酸は、体内で老廃物が溜まっていると認識され、
それを洗い流そうとするために周辺の毛細血管を拡張させて血流量を増やします。(通常値の約3倍)
それにより皮膚の細胞が十分に受け取ることができるので、新陳代謝が活発になり細胞の活性につながります。
血流が良くなることでリンパの流れも良くなり筋肉が柔らかくなっていきます。
③酸素供給作用
「ボーア効果」
炭酸が体の中に入ってくると体内では酸素が不足していると感じ、
体の中から酸素を供給してくれる作用が起こります。
これにより、抹消組織への酸素供給が増加し、酸素を供給された細胞は新陳代謝がさらに活発になります。
【まとめ】
浸透作用によって真皮層から血管へ入り込んだ炭酸ガスが血管を拡張させ血流が良くします。
また、炭酸ガスがヘモグロビンと結びつき、血管内の酸素が皮膚組織へと入り込むことによって、
酸素を取り入れた細胞は新陳代謝が活発になります。
【施術での効果】
炭酸ガスを使うと、これらの作用により、施術する前に表面に近い浅筋層を素早く柔らかくなるので
深い部分にある問題点、深層筋にじっくり見極めながらアプローチ出来るので、
今まで以上に筋肉が柔らかくなり可動域が広がり体が軽くなります。
当然、鍼の本数も減らす事ができます。