このうち、内側翼突筋は口の中にあります。
側頭筋・咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋・舌骨筋群は
顎関節に対してそれぞれ矢印の方向に関与します。
側頭筋や咬筋はReFa をコロコロ転がせば緩みます。
マッサージを施してもいいでしょう。
しかし、顎関節の動きに非常に重要な役割を担っている内側翼突筋は口の中にあります。
この内側翼突筋にアプローチしない限り、顎関節症が改善する事はないでしょう。
一般的な顎関節症治療では、この内側翼突筋にアプローチする事は困難です。
鍼を刺すことも不可能ではありませんが、非常に困難を伴います。
美容の鍼をする際に、この周辺の筋肉を緩めている治療院も多いはずです。
オステオパシーの技法に「ストレイン・カウンターストレインテクニック」というのがあります。
対象となる筋肉が最も緩んでいる状態を90秒キープする、というテクニックです。
内側翼突筋の治療はこのテクニックを用います。
口の中に指サックをつけた人差し指を入れます。
口の中に指を入れる、粘膜を触るというのは本来、医師・歯科医でないと許されません。
例え、そこに目をつぶった納得の上で、お互いに内緒の元で行うにしても、気持ちの良いものではないですよね?
私自身、やるのもやられるのも嫌です。
当院での治療方法は、炭酸ミストをかけるだけです。
この内側翼突筋にアプローチできます。
浄水器で濾過した清潔な水を口の中のある部位に噴射するだけです。
要は炭酸水を口の中に入れる、ただそれだけです。
(決して化粧水を使うことはありませんよ!)
顎関節症特有の「カクカク」が言わなくなります。
炭酸水なので、そのまま飲んでいただいても構わないですが、
高濃度炭酸なので、あまりシュワシュワしてませんし、常温なのであまり美味しくはありません。
じゃあ、市販の炭酸水を飲めば良いって事?
いいえ。残念ながら濃度が全く違います。
市販の炭酸水は 100ppm 程度
炭酸ミストは 800ppm ほど(推計)
因みに、炭酸が溶け込みやすく、溶けた後も逃げ出しにくくしてある、
専用の化粧水を使った場合の濃度は、1200ppm です。
医療用として意味があるのは1000ppm以上です。
なので市販の炭酸水では濃度が低過ぎます。
頑固な肩こり・頭痛をお持ちの方は、一度お試しになってみませんか?